初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「とりあえず昼まで寝てろ。何か食べたいなら持ってきてやるから」
はぁ。
返事をすることもできず、ジッと見つめてしまった。

「大丈夫か?」
「いいえ」
大丈夫じゃない。

「どこか痛いのか?」
「いいえ」
じゃあ何だと、きれいな二重の瞳が私に聞く。

「会社に行きたいのに、遅刻しそうなのに、体がいうことを聞きません」
「それは、お前が無理をしたからだ」
確かにそうなんだけれど、
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