初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「開き直る気か?」
「そんなつもりはありません。私はただ、」
「ただ?」
「納得できません」

「もういい。お前には何を言っても通じないらしい」
キレ気味の社長。

「三代未来」
「はい」
「しかたがないから、もう1度だけチャンスをやろう。ただし条件がある。バイトは1ヶ月以内に辞めること。それと、バイトに出る日は俺に報告すること」
「社長にですか?」
「ああ。報告と言うよりも、毎晩所在確認の電話を掛けさせてもらう。必ず出るように」
「はああ?」
意味が分からない。
「イヤなら、異動するか?」
「いいえ、電話してください」

結果的に、私は社長と連絡先の交換をすることになり、その日から毎晩メールや電話がかかることになった。
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