素敵な政略結婚で結ばれたシャルとエルファとの間に産まれた皇子アルスは、とても深い愛に囲まれて優しい皇子様に成長した。

 赤ちゃんの時以来、公式の場に顔を出す事がなく国民には顔を知られないまま成長したアルスは母エルファが経験した検事の仕事を実際に体験したいと言い出し検察官の道を目指した。

 22歳になったアルスは、エルファと似た顔立ちにシャルロト同じ綺麗なブロンドの髪に切れ長の目で190センチもある長身に成長。

 念願の検察官として合格し、10ヶ月の期限付きで検察局で勤務が決まったアルス。

 アルスの新人指導には多くの女性検察官が候補に立ったが、アルスが選んだのは、まるで男性のようにガッチリとした背の高い女性検察アスティーだった。

 赤茶色の柔らかいショートヘヤーで分厚い眼鏡をかけているアスティーは、周りから男扱いされているが見かけよりとても物腰が低く言葉使いも丁寧。

 アルスはそんなアスティーに不思議な感覚を感じていた。


 ある日。

 アルスはいつもお世話になるアスティーにお礼がしたく食事に誘った。

 頑なに断るアスティーを説得して、帝国ホテルで食事をして楽しい一時を過ごしたアルスは、どうしてもアスティーと離れたくなく気分が悪いと言ってアスティーを引き止めた。

 仕方なく最上階のスイートルームへ、アルスを送り届けたアスティーはそのまま帰ろうとしたが引き止められてしまった。

「僕が貴女を女性に戻してあげる」

 そう言って、アスティーの眼鏡を外したアルスは驚いた。

 眼鏡を外したアスティーの瞳は、今まで見たことがない綺麗な桜色の瞳だった。

「私はアクア星(せい)という遠い宇宙からきました」

 と答えるアスティー。 
 
 
 
 それから間もなくして。

 グリーンピアトに再び毒水の危機が発生した。

 閉鎖されていた鉱山が開かれ、また毒が流れ出したのだ。

 しかしほんの数日で、毒水は浄化され枯れ果てた作物も蘇り最小限の被害で済んだ。



 毒水被害が収まった後から、アスティーと連絡が取れなくなり心配になり訪ねて行ったアルス。

 そんなアルスにアスティーは「私の事は忘れて下さい」と言って、玄関に結界をはりアルスを追い返してしまった・・・

 どうしたら良いか分からずアルスは父シャルロに助けを求めた・・・
 
 




あらすじ

 遠い宇宙にあるアクア星から来たアスティーは、グリーンピアトを救うために来た魔法使いで聖なる水を呼び出して浄化できる力を持っている。

 皇子アルスはそんなアスティーに惹かれていつしか恋をしてしまった。

 お互いに惹かれてゆく中アスティーは突然「私の事は忘れて下さい」とアルスに告げた。

 宇宙の彼方アクア星とグリーンピアトを紡ぐ壮大なロマンが今始まる・・・。

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