大天才魔法使いリリーの話
私はリリー。

生まれてすぐ私は、おば様と2人で暮らしてきた。
小学校、中学校は行っていない。

ずっと森の中で、魔法と暮らしてきたと言っていいくらい常に魔法の勉強、研究をして来た。

元々おば様は有名な魔法学園で副校長先生をしていた。おば様は教師を退職し、私を引き取ってずっとここまで大切に育てて下さった。

両親とはずっと会えていない。顔も覚えていない。

常に寂しさがある。
その寂しさを埋めてくれるのは、魔法。
もっと、もっともっと魔法について知りたい。
学びたい、挑戦したい!
どこまで自分が出来るのか、やれるのか試してみたい、そう毎日格闘している。


もうすぐ春がやって来る。深い傷にも毒にも早く聞くと言われている、とても貴重な薬草が取れる。明日山に取りに行こう。そう考えていた時だった。

コンコンとノックが聞こえた。扉が開き、今日は黒とグレーのキラキラしたワンピースに大きな羽がついた帽子を被りお洒落に着こなしたおば様が立っていた。
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