KA大サービス。
機械工K117
冷却ファン修理。

ネコネコ族の機械工K117は宇宙艦コロンブスの機材のうち空調機やダクトの専門家である。

K117は大柄な長毛のオスネコで頭部外装に補助レーザーを取り付けて、位置情報や生命モニタリングシステム外装、さらに脳に通信チップを格納していた。

K117はレーザーを弱出力し、ダクトのファンの回転を止めるとひらりと隙間をくぐり抜け異常箇所へと向かった。

どうせいつものセンサーのトラブルだ。とK117は考えていた。四本足で歩く。

異常箇所はダクトの水漏れだった。

K117は補助レーザーをセンサのように照射し構造材の内部を把握する。

どうやら水漏れはその奥が原因のようだ。

K117はそこまで考えてセンサ類が全てダウンしていることに気づく。どうやらこれは想像よりも大規模な故障らしい。

K117がそう気づいたとき驚くほどの大量の水がダクトを流れ落ちた。K117は対爆体制をとって、アンカーを射出した。

だめだ。
窒息する。

K117はアンカーを切り離すと泳いだ。幸いなことに水の流れは一瞬だったらしい。すぐに酸素にありつけた。

異常を感知し作業員とともに作業ロボットが向かう。
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