わたしの願い

龍希side





なんとなく、藍沢さんに避けられてると思った。


話しかけようと席に近づくとそれを察知して席をたってどっかにいってしまう。


藍沢さんの力になりたいのに、どうしたいいのか俺にはわからなかった。




「ああ、だりー。このままばっくれね?」


球技大会の日、昴が俺にそういってきた。


「いや、でも俺はじめての球技大会だしちょっとたのしみ」


「ああ、そっか。去年いなかったんだもんな。去年俺たちのクラス優勝したんだぜー」


「おお、すげえ。そしたら今年も優勝目指すしか」


そう俺がいうと昴は突然立ち上がり「そうだな」といった。


単純な奴だなと思ったけれど、それも昴のいいところだと思う。

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