わたしの願い
信じたかったもの

愛side






球技大会の日以来、わたしは女子たちから冷たい目でみられるようになっていた。


当たり前だ。


転校してきたばかりのかっこいい、狙ってる人が多いであろう寺島くんからお姫様抱っこされたんだから。




今まではこんなことなかった。


陰でなにかいわれることがあってもあからさまなことはなかったから。



寺島くんと話したい。


そう決めていたのに、結局自分から話しかけられなかった。



でもチャンスがめぐってきた。

移動教室の授業でつい忘れ物をして教室に戻ったとき、クラスにいたのは寺島くんと高橋くんの2人だった。



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