今日は僕の学校の体育祭。彩羽たちの学校と咲月たちの学校も今日が体育祭らしい。

僕はこの学校のジャージ(半袖に長ズボン)を着た格好で日差しに当たりながらぼんやりと競技を見ていた。僕が出るのは、リレー。しかも、最終走者を任されたのだ。

前世も最終走者を任されたような…。

とか思いつつ僕は順番通りに並んだ。隣のクラスにいる最終走者であろ2人は驚いた顔で僕を見つめた。

……まぁ、驚くのも無理はないか。

2人は、恐らく僕が最終走者になったことに驚いているのだろう。僕はあまり話したことがない人から『運動が苦手そう』と言われる。

「……勝ったも同然だな」

最終走者の2人は声を揃えて言った。僕はそれを聞き流し、深呼吸をする。微かな悪霊の気配が僕の頬を撫でた。しかし、場所は近い。

――春陽、この競技が終わったら急いで行くぞ。まだ様子見の段階で大丈夫だ。

…分かってる。

悪霊には、様子見でも大丈夫な悪霊が存在する。その悪霊の特徴は、近くに居るにも関わらずに微かな気配しか感じないことだ。この悪霊は、まだ悪霊になりかけている霊なのだ。

悪霊になりかけている霊に下手に手を出すと、悪霊の力が強くなってしまう可能性があるため、完全に悪霊にならないと手を出せないのだ。

また、霊が悪霊になる時は悪霊の気配は感じないが悪霊になった時点で力が強かったりすると悪霊の気配を微かに感じる時がある(気配を感じることは滅多にないし、今までで初めて感じた)。

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