彼から連絡が来たのは、翌週月曜日の夜。

SNSの無料通話アプリに、メッセージが届いた。

『高宮です。
金曜日の夜は失礼しました。
もし宜しければ、一度二人だけでお会いしてお話が出来ればと思いますが、ご都合はいかがでしょうか?』

男性らしく絵文字やら顔文字は一切ないメッセージだった。

気が付かなかったとスルーするつもりが、誤って既読を付けてしまったので、無視をする訳にはいかないだろう。

あれから数日空いた事で、私も多少は冷静に考える時間があり、今回の彼の提案は断る方向で考えが固まっていた矢先のメッセージだ。

史那を理由に断るにしても、会ってしまうとまたあの時みたいに流されてしまいそうだ。

画面を見つめながら文章を考えている時に、史那が私を呼ぶ声が聞こえ、スマホは一旦放置した。

「えほんよんで」

史那はそう言って、最近のお気に入りである絵本を私に差し出した。

TVでも放送されている国民的なキャラクターの絵本で、史那のおもちゃもそのグッズで溢れている。

私は絵本を受け取ると、史那の隣に座って一緒に絵本のページを開いた。

ある程度一緒に読んで満足したのか、史那も眠そうな素振りを見せたので、絵本を閉じると私は史那を寝室へと連れて行った。