結局両親からは彼が何と言って両親を納得させたのか分からず仕舞いで土日を過ごし、彼から連絡が入ったのは月曜日のお昼。

彼は土日祝日なんてお構いなしの仕事なので、私が電話した時に商談中だったりするかも知れない。

…と言うのは単なる言い訳に過ぎない。
本当は、私から連絡をしていいものか、正直言って分からなかった。

モヤモヤしていた私のスマホの無料通話アプリに、気が付けばメッセージが届いていた。

休憩室でお弁当を食べ終え、給湯室で洗い、それらをロッカーに仕舞おうとバッグを取り出したついでにスマホのチェックをしたら、彼からメッセージが届いていたのだ。

『今週は全国のホテルの査察に出るので帰るのが金曜日の夜になります。
史那ちゃんのDNA鑑定、出来れば今週中に指定病院で受けて下さい。
行く日が分かれば前もって病院に連絡入れます』

内容は、私が期待していたものではない。
と言うか、私は一体何を期待していたのだろう。
愛を囁くとでも思っていた?
彼は私の事が好きだなんて有り得ない。

それよりも、メッセージの内容で気持ちが重くなる。
DNA鑑定、本気だったんだ…。

受けるまでもなく史那は彼の娘であるのは間違いないけれど、高宮の親戚一同に証拠として見せる為なのだろう。

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