私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
戸惑う心
夏希や梨花ちゃんも、もう来ていた。


『おはようございます、恭香先輩。ちょっとコピー、いくつか考えて来たんですけどぉ。見てもらえますか?』


すごい、私、何も思いついてないのに。


『うん、ちょっと待ってね』


とりあえず、私はカバンを下ろして、呼吸を整えた。


『ごめんね。お待たせ、梨花ちゃん』


『大丈夫ですか?もしかして寝てないんですか?顔がくしゃくしゃですよ』


くしゃくしゃって…


朝から厳しいな。


こっそり、ため息をつく。


『全然大丈夫。そんなこといいから、コピー見せて』


そう言うと、梨花ちゃんは、嬉しそうに見せてくれた。


メモに可愛い字でいくつか書かれた言葉。


うわ…


すごくいい。


梨花ちゃんは、やっぱり才能ある…


先輩なんて言われてる自分が、情けなかった。


『これとか、いいと思う。お菓子のイメージに合ってるし、シンプル4のメンバーに言ってもらいたい感じだよね』
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