本当に私のこと好き?
あいつ、全然伝わってないじゃん





「あいつ、絶対りか狙ってる」



悔しそうな顔を隠しもしない
そんな悔しく歪んだ顔も可愛い



「なんで、お前がそんな悔しそうなの?」


笑いながらぎゅっと抱き寄せれば"だって、"と拗ねた
あー、可愛い


俺の腕の中で静かにしてるのは、最愛の彼女の早苗
早苗以上の女はこの先現れないだろう


早苗が言う、"あいつ"とは
俺と高校時代からの親友で同期の須藤慶太のことだ

早苗は二歳年下だが、短大卒なので俺たちとは同期
残念ながら俺は名古屋支店に配属されたから早苗と会ったのは二年後


慶太からはムカつく同期の女がいるなんて聞いていた
顔は可愛いくせに、大酒のみの大飯食らいなんて言ってたな
最初の頃にあの顔に騙されたと
まぁ、常に愚痴しか言わないし、マジで嫌そうだったから恋愛感情はないんだろうなぁとは思ってたけど


同期会で飲み比べをして負けたら食事代を奢る賭けをしたらしい
早苗が吹っ掛けたらしいけど


そのときに慶太は勝てると踏んでその勝負に挑んで大敗
その時に負け惜しみで「お前みたいな女は嫁に行けねぇな」なんて言って早苗のS心を燻ったらしい


総務課の早苗は仕事でも、色んな課と関わる事が多い
そんな早苗を怒らせたのだ
「総務のお姫様」と呼ばれる早苗は容姿もさることながら仕事の能力が高い
そんな早苗を怒らせたら、仕事で色々やられたらしい
勿論、仕事に支障は無いが慶太にはかなり痛手だったとか





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