拝啓 元カレ上司サマ

未来思考で


麗香は久々に三人の子供達と、田上の実家を訪れた。

そしてこの豪奢な佇まいを見せる日本家屋は、田上家の財力を表している。

この家をはじめとするあらゆる財産は、麗香の子供達も相続の権利を有しており、今更ながら、田上に生まれることの重大さを麗香は感じている。

片親になった今、成人するまではこの子達を大切に育て上げなければと、肩に力が入ってしまう。

こんな麗香だけれど、煌太のプロポーズを受け入れても良いものだろうかと、心悩ませているのだ。



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