拝啓 元カレ上司サマ
青天の霹靂

忘れ去られた存在


病院に着いた麗香は、一目散に煌太の病室を目指す。

ご両親に何と言われようが、側に居させてもらうんだ。

煌太が目を覚ましたら、今までのことを謝って、やり直すんだ。

そして、病室のドアをノックした。

どうぞと言う声で、思いきって扉を開けてみる。

そこには、家族と目を覚ました煌太がいた。

「目を覚ましたんですね」

嬉しそうにしている麗香に、煌太が言う。

「あのう、どちら様ですか?」
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