*SOUZI*
仕事でも光を見かけることがなく
土方が会いに行っても城におらず

まったく居所がわからなくなった


そんな日々が続き


「お客様です」


土方に会いに来たのは、塚崎だった


「殿が、亡くなられた
時期に知れ渡ることだろうが
まだ、表沙汰になっていない
光が… 憔悴してしまい
手がつかぬ… 今から会いに行けないか」

「行きましょう!」


沖田は、巡察に出ている為
1人でついて行くことにした

すっかり夏
歩きながら、汗を拭く


「ここから、少し早足でついてきてくれ」


ただの塀かと思ったら、くるりと回り
見たことのない屋敷の庭に出る


「ここにいる
俺は、少し出てくる
土方、よろしく頼む!」


「はい」



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