いっそトリップしたときに体も男なっていればよかった。
 そうすれば彼をあんなに傷つけることなんてなかったのに。

「私は……ただ、秘書として生きたかっただけなんです」

 

これは、異世界から来た女を愛した
ふたりの男の小さな物語

番外編【友よ】
本編より2年後、1832年のゲンツさんの物語。

番外編【宰相閣下のひとりごと】
1828年、本編『これが私の生きる道です!』の頃の
クレメンス様視点の物語。



※ネタバレがふんだんに
含まれておりますので、
本編をラストまで読み終えてから
こちらをご覧になることを
お勧めいたします!

公開
2019.6.8
 

あらすじ

貿易会社の社長秘書を務めるつぐみはある日、19世紀ウィーンによく似た異世界へトリップしてしまう。国を牛耳る腹黒イケメン宰相メッテルニヒに拾われたつぐみは、この世界で男装し秘書官になっていくことを決め、豪快で情深い宰相秘書官長ゲンツの弟子となる。秘書官として順調に成長していったつぐみだけれど、男装がばれたことで彼女を取り巻く人間関係は一変し――。