危険な愛に侵されて。
過去



次の日は朝から運が悪かった。

今日も雪夜と登校して学校の最寄りに着き、いつもと反対側のホームから階段を降りて改札に向かう。


けれど───



「静、と……涼雅?
なんでふたりが一緒に…」


昨日は祐樹と会うことがなかったのだけれど、今日は改札前で彼とバッタリと会ってしまったのだ。

隣には雪夜がいるため、変に言い逃れはできないわけで。


「えっと、これは…」
「しばらくの間は御園をこっちの家に置いてる」


“自分の家”と言わなかったのは、一応神田組の本部だからだろうと思った。


「なんでだ?」

「この前みたいに御園が危険に晒されてるから。そばに置いておくのが一番いいだろ」


あれ、なんだろう。
ふたりの間を流れる空気があまり良くない気がする。

気まずい空気だ。

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