隣国の麗しい皇太子は言った。
「おれの妃になれよ」

 幼い頃から支えてくれた幼馴染の王子は言った。
「ずっと君が好きだった」

 王女は二人の求婚にこう答えた。
「いいえ。どっちも選ばない。
わたし、王妃じゃなくて、《女王》になりたいの」

 * * *

アウストラリス王国の王女エマナスティは、女王になりたいと思っていた。

彼女の敬愛する父王の作った国を守りたい――と、王位を得るため己を磨くエマナスティの前に立ちふさがるのは、財力、知力、武力にそれぞれ抜きん出た四人の王位継承者達。

改正された王位継承の儀にエマナスティは立ち向かうが、王子たちは様々な妨害を仕掛けてくる。
さらには隣国の超絶美形な皇子が結婚を申し込み、野望の邪魔をする。

そんな中、唯一味方だと思っていた幼馴染の王子まで「君が好きだ」と恋の罠を仕掛けてきて……?

恋と王位、両方は手に入れられないと、悩むエマナスティ。
はたして彼女は史上初の女王の座を得ることが出来るのか?

――そして、最後に彼女の心を射止める男は誰なのか?



(旧タイトル:暁に惑う月、イラストは黒作様に描いていただきました)

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