。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
いつ、開いたのか分からないけど。
ドアは、開いて数名の男達が、入って来たんだ。




"いいかい、もし悪人が居たらこれを使うんだ"



"おじさん、それーー何?"


小さなコンパクトな、スマホ型。

まるで手帳の様だ。

"緊急時通報だからな。
いつでも、持って居なさい。
本当に必要の時ーーーー、押して知らせてくれ"



「ーーーーもしかして、黒。
あれ、使ったのか?」







なあーーーー。






「ーーーーそうだよ。

俺は、警察の人間だから。
仲間であろうと、悪者は許せない」







ゾロゾロ入って来た男達は、龍に手を伸ばした。








「ーーーー行くよ。



悪かった、あげはっ」




そっと手を離して、あげはの頭を人撫でした。

穏やかな笑み。

離れてく龍ーーーー。





「待って、やだっ。
行かないで!
あたし、何にもされてない!

お願いーーーー、連れてかないで!」




龍の手を掴もうとした、手を黒が掴んだ。



「やだっ、黒っ。
離して!、龍、待って!!」





「連れてって早く!!
こっちは、なんとかするから「黒!!お前っ」

焦るのも、その筈。


「きゃっ!」






黒があげはを、ベッドに押し倒した。






「やだっ!!黒、離して!
龍がーーーー、あたしは何もされてない!
だから、龍を返して!!」





涙を流すあげはの横のシーツが、数滴濡れた。



「黒ーーーー。」


黒の涙で、数滴濡らした。





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