。。折れた羽根、虹の架け橋。。②

俺の知らない友人。

「あ、白!!
心配した?」


俺の表情がどうだったかなんて、わからない。
だけどきっとひどく傷ついていたんだ。
だから、あげはが不意に覗き込んだ。


小さな君ーー。


儚い蝶々。



「ーーーー 一番に助けたかった。

俺が、一番に、あげはを助けたかったっ」


不意について出た言葉は、頼りない。
切ない響き。


どうか、嫌わないで。




「ありがとう、大丈夫だよ白!!
いつも、助けてもらってるから!
一番に、白を想ってるよ!」


あげはが、ニコリ、と笑った。

その笑顔に、魅入られて
不安なんか一気に無くなってしまった。



それよりもーーーー


「雄心、ありがとう。
助かった」


ここは、、大人の対応。

「いや、空手部で良かったよ俺。
あげはちゃん、守れて。
これからも、守るからね!」


愛しそうに見つめる雄心に
少しだけ、嫉妬した。





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