アイスクリームと雪景色
抱かせてください
里村に案内されたのは、商業ビルの1階に入るスペイン風鉄板焼きの店だった。会社から徒歩10分の近場だが、美帆には初めてのレストランである。

「さ、どうぞ。成田先輩」

里村が例によって恭しい仕草でドアを開けると、陽気な音楽と賑やかな笑い声、そして香ばしい匂いが溢れ出てきた。

少し緊張しながら一歩踏み入れると、南欧調の内装がなされた店内は照明も明るく、月曜の夜にしてはお客が多く、活発な雰囲気だ。

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