強引上司に絆されました
連行されました
何となく脱力気味に、デスクに戻ると課長は外出していた。
私は次の企画の準備として、社内データを閲覧する事にした。

次の企画は、休みの日に散歩していた時、アイデアの神様が降臨したものを具体化しようと思っていた。


昼休み、社食で一人サラダうどんセットを食べていると、何だか視線を感じる。
何となく居心地悪くて、サッと食べ終わると自部署に戻った。

事前にアイデアがあったお陰で、興が乗り気が付くと就業時間はとっくに終わっていた。
週末の金曜日なので、残って居るのは二、三人程。
私は切りが良い所で帰るかと、データのセーブをしていた。

「なんだ、佐藤まだ居たのか?珍しいな残業なんて」

「課長、直帰じゃなかったんですか?」

「別に俺は営業じゃないし、基本直帰は無いな」

「そうですか。私はそろそろ帰りますね」

「誰かと約束でもしてるのか?」

「いえ、特にはしていませんし・・・帰るだけですが?」

「ならメシでもどうだ?偶には上司に付き合え」


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