【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
7話 デート成功なるか!?
まさかの急展開に慌てふためく華を見て、光一はクスリと笑った。
光一「冗談だよ。さすがに朝っぱらからどうこうするほど若くはない」

光一の選んでくれたサマーニットと色を合わせて、ピンクベージュのパンプスを履いた。
派手に巻きすぎた髪は低めのポニーテールでカジュアルダウン。
華「うん! 私にはこれくらいがちょうどいいかも」

午前中は光一の希望の図書館、ランチを済ませて、午後からは華のリクエストで映画鑑賞というのが今日のデートプランだ。

○街中

桜の季節は終わってしまったけれど、穏やかな日差しが心地よい絶好のデート日和だ。
日曜日だけあって、街は若いカップルや家族連れでにぎわっている。みんな、とても幸せそうに見えた。

華(私たちも幸せなカップルに見えるのかな。どう贔屓目に見てもお似合いとは言えないから、会社の同僚ってところだろうか)

華はそんなことを考えながら、光一の少し後ろを歩くいていく。
付き合っていた頃の彼は、華の歩調に合わせ『手、つなごうか?』なんて優しい言葉をかけてくれていたけど……。

今日の彼は自分のペースでどんどん先へと行ってしまう。華はいつもより速く歩かないと、あっという間にその背中を見失いそうにななる。

でも、きっとこれが彼の素のままの姿。ありのままの彼を知りたいと望んだのは華だ。
ふと、光一が立ち止まり、こちらを振り返る。
光一「悪い。歩くの早いか?」
華「全然、大丈夫!」
華は笑顔で答えて、彼に駆け寄った。

本当の彼がどんな人なのか、ホワイトな面もブラックな面も全部教えて欲しい。そのうえで、やっぱり彼が好きだと、夫婦でいたいと思えるのか。
彼は華のことを好きになってくれるのか。

ふたりの関係はスタート地点にたったばかりだ。ゴールがどこにあるのかすら、まだ見えていないけれど、それでも走ってみよう。華はそんなふうに思った。
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