ゴンドール森の魔女リュシカ。
夏日のこと。
魚。

リュシカと友人のミモザはのんびりと魚釣り。
長衣だ。

モリソン川の陽光だ。

日差し。

「古ドワーフ語の文献を調べないと」
「そうね。
あたしはリュシカがそんな難しいことが出来てすごいと思うな」とミモザ。

「そうね。
でもそれはもともと商売だったの。

魔術学院が財政難だったときに文献学の仕事を引き受けたのよ。
だからあたしは本当の自分がわからない」

とリュシカ。

「リュシカはしっかり者だと思うんだけどな」とミモザ。
「過去からの亡霊よ。
あたしの父親は資本主義を嫌っていた。
無知だったのよ」とリュシカ。

「過去ねえ。
そんなに難しいものかしら?」
ミモザは不思議そう。デパートの店員。
「そういえばそうね」とリュシカ。

(ああ。

そういえば今度ドワーフたちの宴に招かれているんだった。

キノコ鍋にイノシシ鍋・・・

とても楽しみだわ)

閑話休題・・・

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