文の幸福
10
・文side


急いで家に帰り、掃除、洗濯、夕飯づくりを終えたところで両親がそろって帰ってきた

「「ただいまー」」

「おかえりー、夕飯できてるよ!」

「お!感謝!って言うより、どうせなんかのお願いでしょ?」

と母が言う

「YES!!ささ、座って!」

「チヨとヒロは?」

「チヨ姉はまだ帰ってないよ?ヒロは塾」

「そっか、先にご飯食べようか、話あんでしょ?」


「「「いただきます」」」

「早速ですが、今週土曜の夜、帝王ホテルで一日バイトがしたいのですが、」

「門限すぎるの?」

「ううん、バイトは四時から八時まで。時給は1100円。」

「門限超えないならいいよ?どうしたいきなり断りをいれてくるなんて、」

「は?いつもバイト入れる時には断りいれてますぅ。
一応未成年だから、筋を通してんの!」

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