「……忘れ物はないな……」

持っていかなければならないものは、全てかばんの中に詰めた。今日、私はこの家を出て行く。

傷ついただけだった。この傷から一生解放されることはない。永遠の呪縛ーーー。

私は、私が嫌い。人と違うから。

鏡を見ようとするたび、普通であることを願う。でもそれは叶わないの。

右目は、真っ黒な目。普通の目。でも左目は違う。

左目は……薄い紫。

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