溢れるほどのすきをあげる。

嘘。

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン………


…ん。


さっき保健室に来たばっかりなのに、気づくといつの間にか5時間目終了のチャイムがなっていた。


授業受けてる時の1時間は長いのに…寝てる1時間はあっという間だなぁ…


もう1時間寝たいところだけど、さすがにこれ以上サボるわけには行かないので、保健室の先生にお礼を言って教室に戻ることにした。


「しおり!!」


「?この声は、千夏?」


「何やってたの!?サボりー!?」


「ん。まーそんなとこ!笑」


「なーんだぁ、心配して損した〜」


「え、めずらし、心配してくれたの〜?!うふふふ」


「笑い方きもい。谷家くん怒ってたよ?あいつサボりやがってって。」


「別にぃ?私がサボったって谷家くんにはカンケーないじゃんよー」


「まあまあ、あんた達知らない間に仲良くなってるしね〜?」


なんだかにやにやしてる千夏。


千夏がさっき気持ち悪いって言った私の笑い声よりその顔のがよっぽど気持ち悪いわ!

口が裂けても言えないけど。


「いや、千夏と望月くんにほっとかれたら仲良くもなるでしょ。お弁当中一言も喋らないとか寂しいし…!」


「さ、とりあえず教室戻ろう!」
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