私の主治医はお兄ちゃん

駿介side


春先とはいえまだ少し肌寒い4月。


今日から弁当持参で午後も授業がある。

でも俺のカバンに入っていたのは美音の弁当だった。



入れ間違えたか?


とりあえず弁当を取り替える為に美音の教室へ向かった。



駿「おい美音!!」


美「しゅ、駿介!どうしたの?」


駿「弁当、俺のところにお前のが入ってた。」


俺がそう言うと美音は自分のカバンを開いた。

美「あ、今日私駿介のおっきなお弁当が食べたいから今日はそれで我慢して!」



………は??

意味わからねぇ。



朝食半分も残した奴がよく言うよ。


美「ほら!授業始まっちゃうよ!行って!」

駿「あ、おい!押すなよ!!」


結局強引に背中を押されて教室を追い出された。


……たく。弁当忘れたなら言えよ。
< 5 / 296 >

この作品をシェア

pagetop