交わることはない

辟 易


辟易☆☆


俺の所に
毎日、毎日、鈴がやってくる。

煩わしさから・・・

今日は、友達と飲むから‥‥とか
今日は、友達と出かける‥‥とか
今日は、会社の先輩方とでる‥‥とか
理由をつけて離れるが・・

毎回、鈴は、
「一緒に行く。」
と、言うが、俺は
「無理だから。」
と、言ってその場から離れる


その上、帰ると
マンションの部屋の前に
毎日いて
「遅かったね。待っていたんだよ。」
と、彼女面をしてくる鈴に、
俺は、終いに切れて
「うるさいんだよ
彼女面とかやめてくんない。
もう、ここにも来ないでくれ!!」
と、告げると

鈴は、泣きながら帰っていった。


勝手だわ‥‥‥俺は‥‥


七湊が、去ってから
初めて‥‥七湊を好きなんだと
気づいて‥‥

だけど、あの時
自棄で、鈴を何度も抱いた‥‥


本当に、何で・・七湊を・・

大事にしなかったんだろう


本当に・・今更ながら‥‥

  ‥‥なさけ‥‥ない・・
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