君へのLOVE&HATE
#4
香椎穂積

彼のことはクラスメイトの一人としての存在だった。
隣の席に座る物静かな人。
感情を乱さないし
いつも冷静で
どこか一歩距離を置いている・・

高身長で顔立ちも端麗で
モデルさんのような容姿に
近寄りがたくて


・・・・相容れないと思っていた。

だから話もすることはなかった。


休み時間もいつも本を読んでて
友達が来れば話をして・・
本当に静かに穂積は存在していた。

その容姿から女子生徒には人気で
視線を浴びることも多かったし、
なんどか告白されたようなことも噂で聞いていた。


ハーフの彼女がいるとか
隣の市にあるお嬢様学校に彼女がいるとか

はたまた、
年上の彼女がいるとか

いろんな話は私も耳に入っていた。

そのたび、関心のないふりをしながら
それでも、どこかでそれは噂で会って本当ではないと思っていたのだと思う。








             
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