オレンジ色のROMANCE

大丈夫は、大丈夫じゃない‼

🐞

俺は不服丸出しで詰め寄った。
お、お、お、と後ずさりながら
舞香は言ったんだ。

「勿論、イラつくし悲しいかも
だけど、離れて行った気持ちって
取り戻せない
デショッ

またかっておもっちゃう。
諦める事には、慣れてるの
黙って離れてあげるよ。

だって‼...迷惑でしょ。
嫌われたく無いから。」

だから、舞香の心中を
知ってるから早くしないと


舞香の心が閉じてしまう前に‼

下を向いて携帯をポチポチ触る
舞香の腕を掴み、振り返らせた。

「舞香ー‼」
振り返った舞香は驚いた顔をして、
目は、まん丸と見開き


「あ...れっ。
どーしたの?
あの子は?
ってか腕痛いんだけどー‼」

《《《いるわけないじゃん(怒)
俺‼一人だヨ‼(爆)》》》

「あ‼ゴメン。彼女に誤解された?
私のせい?
ゴメン。謝るから許して‼ごめん。
喧嘩になったの?

邪魔しちゃった?
ゴメン。ごめんなさい‼

私謝るから、嫌いにならないで‼
明日、ちゃんと謝るから‼」

カタカタと肩を震わせて舞香は、
ブルブルと震えだした。

「あ‼、しまった。」

舞香は怒鳴り声に敏感で、過呼吸
までは、行かないが恐怖におののい
た顔をする。

背中を摩り息を整えさせる。
「ゴメン。大丈夫だから..
ゴメン。舞香が誤解してるから
大きな声を出した。

ほら、ゆっくり飲んで..。」

天然水を手渡し暫く座らせ、落ち着
かせる。

「どう?落ち着いた?」

舞香は、コクコクと頷いて

「うん。大丈夫、..

だめじゃない、私の心配なんか..
付きまとった理由じゃないから、
真実が知りたかっただけで
ストーカーじゃないから

ついラインしたけど大丈夫だから

アドレスも、消したし
連絡先も、消した。
安心していいから
彼女にそう伝えてよ。」

ああだこうだと、何故か言い訳
をする舞花に
またキレそうになる。
< 10 / 53 >

この作品をシェア

pagetop