同じ人を好きになるなんて
家政婦の以外の悩み？
「まゆり？どうした？」

「え？な、なんでもない。ご飯できたんで食べてください」

これ見よがしに着たんじゃなく偶然着たものなんだと感じた。

そうよね。五年も前の話だし、お互い過去のことをいちいち詮索するのもおかしいわよね。

陸斗はテーブルの上の料理をじーっと見つめていた。

「何か食べられないものとかあった？」

あまりにもガン見するから不安になる。

「いや、その逆。こんな料理が食べられるなんて久しぶりでさ〜。嬉しいんだよ。それにまゆりは俺の好みを熟知してるだろ？」

こんな時に元彼感出されても困る。

「はいはい。おだてたって何も出てこないわよ。それよりも冷めないうちにどうぞ」

陸斗は私の反応を見るような目で見ていたが、私のそっけない態度が面白くなかったのか態とらしくため息を吐いた。

じゃあどんな答えが欲しかったのよ。


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