大阪支店長の、宇田信一。

 その名前で、気持ちが一瞬にして凍りついた。血の気が引いたように、指先が冷たい。

 私の様子に気づいたのか、奈津美は慌ててカウンターから回って入ってきた。

「咲さん、大丈夫ですか」


 空はどこまでも青く澄んでいるのに、私の心は再び奈落の底へ落ちていった。