奈津美からあの衝撃的な話を聞いてからの数日間、社内が息苦しく感じる。

 あれから七年経っているのだ。いつまでも拘っていてはダメだと、自分に何度も言い聞かせてきた。

 しかし、関連するキーワードを耳にすると、途端に怯えてしまうのだ。

 奈津美は七年前のことを知っている。そして、ずっと私を励まして元気づけてくれる。彼女のためにも早く立ち直ろうとしているのに。

 あの日から、私は眠れない毎日を過ごしていた。

 初々しさが見られる新入社員が、備品室へ顔を出すようになった四月半ば。

 桜もすっかり葉桜と変わった。