大嫌い、だから恋人になる
本物の彼女
「白崎君はその時のことで私に会い来たの。秋山君に全部ばらすって」

と私は言った。

「そんな前のこと、もう関係無いじゃん。ちーちゃん、もう前のちーちゃんじゃ無いんだし。凜ちゃんもそう思うでしょ」

「私はそう思うけど、秋山君がどう思うか。男子ってそう言うの気にする所あるし。まして秋山君、白崎君のこと凄い嫌ってるんでしょ?」

「うん、それに白崎君、最後に言ったの。俺が要らないって思った女子なんて、秋山が好きになるもんか。あいつのプライドが許さないって」

「だから男の子ってバカなんだよ」

なっちゃんは珍しく怒ってる。

「でもちひろ、これからどうするつもり?」

「わかんない。頭がごちゃごちゃで」

「そうだよね。ごちゃごちゃだよね。でも・・・」

「凜ちゃん今はその話、止した方が良いかも」

「でも黙ってだって明日にはわかることだし。誰かに聞かされるなら、先に私たちが話した方が」

「二人とも、何の話?」

「実はね、今日ここに来たのは、ちひろの様子を見に来るだけじゃなかったの」
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