大嫌い、だから恋人になる
「じゃあ、こういうのはどう?ツンデレ」

凜ちゃんが言った。

「ツンデレ?」

「気持ち隠す為に、わざと冷たい態度を取るの。これなら、冷たい態度を取ってても、後でデレれば、嫌われずに済むでしょ」

「そっか。それ良いかも」

「でも問題もあるんだよね」

「何?」

「ツンデレって、美少女がやらないと意味ない・・・ってか腹立つ」

「それわかる」

なっちゃんが言った。

「可愛い子だけだよね、許されるの」

「二人とも、私の可愛さ、疑ってるでしょ?大丈夫。私を信じて。秋山君をツンデレで好きにさせて見せる。簡単だもん、見てて」

私は息を吸うと目いっぱい可愛らしく

「もう、秋山君なんてダイキライ。ぷんぷん。でも一緒に居てあげるんだからね。キャハ。けどカンチガイしないでね。私は秋山君なんて何とも思ってないんだから。ぷんぷん・・どう?」

「殴りたい」

と凜ちゃん。

「水でぐしゃぐしゃになったパンよりも気持ち悪い」

となっちゃん。
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