強すぎる彼女と優しすぎる彼
結婚の準備
「おかえり」
「ただいま」
二人は広島で落ち合った。
「充電」
と龍仁は佳子を抱きしめた。

会社の仕事で来ているとはいっても移動日として二日間は自由な時間がある。

龍仁は北海道から飛行機で朝いちばんに佳子のもとへ来た。佳子は夜、飛行機に乗り明け方には広島についていた。

「眠いだろ?」
「大丈夫」
「でかける?」
「うん!」
久しぶりの二人の時間は広島の昔からの建築物を見たり、街の広告や看板、イベントを見て回りとても新鮮だった。

途中、龍仁が見つけたジュエリーショップに立ち寄ると佳子の好みの指輪が見つかった。
< 37 / 198 >

この作品をシェア

pagetop