再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
二人の関係を変えた夜

「どうして……」

何でテツがこんなところにいるの?
あれから一週間ぐらい経ったけど、テツの会社に配達はなかった。
だからもう会うことはないだろうと思って油断していた。
惣菜店の名前からインターネットとかで私の職場をわざわざ調べたのかな。
テツが会いに来るなんて予想外だ。

「お疲れさま」

「えっ、あ、うん。テツもお疲れさま」

「いつもこの時間に仕事が終わるのか?」

「早番と遅番があって、今日は遅番だからいつもって訳じゃないけど」

いきなり普通に話しかけられ、考え事をしていたこともあり条件反射で答えていた。
そんなことより!

「どうしてここにいるの?」

「どうしてって、美桜と話がしたかったから待ってた」

「待ってたっていつから?私の仕事が終わる時間なんて知らないでしょ」

「まぁ、そうなんだけどな。今日の昼、会えるかと思って弁当を買いに来たんだ。だけど美桜は店にいなかったから、多分配達に行っているんだろうと思って閉店時間を確認しておいた。それに合わせて仕事を終わらせて来たから、待ったのは三十分ぐらいかな」

昼にうちの店に来た?
おばさんがイケメンが来たって言ってたのはもしかして……。
途中でおじさんが会話に加わりイケメンの話がうやむやになったというか、そのままスルーしていた。

「三十分も待ったって、私が早番で帰っていたらどうするのよ」

テツの行動は行き当たりばったりで『バカなんじゃないの?』という言葉が喉まで出かかった。
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