再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
甘い?同居生活

「おはよう。朝ご飯出来てるから」

「おはよ。顔洗ってくる」

ふあ、とあくびしたテツが寝起きでボサボサになっている頭をガシガシとかきながら洗面所に向かった。
今日は日曜で仕事は休み。
少し遅めに起きたテツはオフモードだ。

私はみそ汁をお椀に注ぎ、テーブルに置いた。
今日のメニューは、ご飯、みそ汁、焼き鮭、ほうれん草のゴマ和え、玉子焼きと普通の和食だ。
料理は好きだし、早起きも苦じゃない。
顔を洗ってしっかりと目覚めたテツが椅子に座り手を合わせる。

「美味そう。美桜が作ってくれたご飯を毎日食べれるなんて最高だ。いただきます」

そう言ってみそ汁のお椀を手に持った。

居酒屋で強制的に私との同居を決めてから、テツの行動は早かった。
私のアパートに荷物を取りに行き、この部屋へと運んだ。
アパートの解約も追々していこうという話まで進んでしまった。
そこまでする?と疑問に思ったけど、念には念をだと押し切られた。
私も、斉藤さんのことがあったので強く拒否することは出来ずに流れに身を任せることにした。

テツとの同居が始まって二週間が経った。
家賃を半分払うと言ったけど、「今、無職だろ。そんなヤツに払える訳がない」と一刀両断された。
それを言われると反論も出来ない。
でも、何かしたいということを伝えたら「家のことをしてくれると助かる」と。
だから、私は料理、掃除、洗濯など家事をすることを申し出た。
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