海賊と宝石の歌姫
ブラックオニキスの少女
時は、大航海時代。

人々は船で世界を駆け巡り、貿易を行っていた。人々にとって、航海はなくてはならないものになっている。

そんな中、海の平和を脅かすのが海賊だ。商船を襲い、金品を奪い、人を残虐な方法で殺したり売り飛ばしたりする野蛮な存在。

多くの人々は海賊を恐れ、憎んでいる。しかし、憎まれるどころか感謝をされる海賊船が存在した。

海賊アレス。黒い生地にドクロの絵が多い海賊旗だが、真っ白な生地にナスタチウムの花が描かれた海賊旗で世界中の海を駆け巡っている。

海賊アレスは、商船を絶対に襲わない。逆に商船が他の海賊船に襲われていれば助けに入る。襲うのは海賊だけ。そして、無駄な殺しはしないことを徹底している。

そんな海賊アレスの船長は、まだ若く二十歳だ。彼の故郷では珍しい黒髪と灰色の目の男性。整った顔立ちは、多くの女性を虜にしている。

彼の名は、セダ・イーリス。彼はずっと探し続けているものがある。

自分の心に永遠に焼き付くような、自分が手放せない宝物をーーー……。
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