幼なじみのやめ方
第六章 理解不能

*side 諒

最近、唯の様子がおかしい。

これはきっと気のせいなんかじゃないはずだ。

妙にざわつく胸を抑えながら、唯の部屋のドアを開ける。

唯は気持ち良さそうに、すーすーと寝息を立てて寝ている。

そんな唯に微笑むと、唯のベッドに腰かけた。

ギシッとベッドが軋む音がしても唯は起きない。

「唯、ほら、起きろって」

仕方がないので唯をいつものように揺さぶって起こす。

「ん、うーん……」

少し唸って唯が目を開ける。

そして、まだ虚ろな目で俺を捉えるとビックリした顔をして。

「変態っ‼」

って叫んで枕を投げつけられた。
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