【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

呪縛に苛まれる男子



SIDE灰野

***

また寝不足……。
藍田さんにキレた自分の器の小ささを呪いたい。


学校についても藍田さんはびっくりするくらいこっちを見ない。

……でもさぁ。

あれは本音。


ナギと仲いいのはわかってるし、一緒にいるのだって別にいいけど。


ナギを頼って俺を頼れない意味がわかんない。


……じゃあ俺って何なの。
なんのために傍にいんの。


てか、2回目だからね、こういうの。


「はぁ……」

「謝ってこい、草食系男子」


うるせえわ山本。


「じゃ、俺が聞いて来てやろうか!藍田さんが泣いてた理由!」


「もし万が一藍田さんがお前にその話できたら、俺の立場まじで見失うけどな」


「んー、まぁ、聞いてくるわ」


どうせ聞き出せないだろ。


藍田さんが信頼してるのはナギだけ。

彗にもリホにも核心ははぐらかすって言ってたから。


……眠い。

机に突っ伏してどれくらい寝たのかわかんないけど、バシバシと叩かれて飛び起きた。


「何?」

「聞いて来た」

山本がドヤ顔でピースしてる。

「……嘘だろ」

「本当」


……藍田さん、俺の立場って本格的になんなの。


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