【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

理想的ファーストキス


藍田胡桃Side*



理想のキス……?

わかんない、どういうのがいいんだろう。

ううん、本当は友達と深く語り合ったことだってある。

僕壊の世界みたいな、ドキドキと胸が鳴るようなのがいい。

キスに憧れが強いのは、本当。


細かいことは、わかんない。だけど、一瞬で終わるのは絶対やだ。


「……長いの」

「な、なが?」


あ、灰野くんの頭に「?」がいっぱい飛んでる。


「チュッてして、すぐ離れちゃうのは、やだ」

「あぁそういうこと……ん、わかった」

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