日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

白虎

「これマジうま!!」



「でしょー!!ママの煮物なんだから!」



悠月と付き合ってはや2週間。



毎日一緒に食事をしている。



そしてたまに一緒に帰って



デートして、



「桃華」



「ん?」



フワリと香る優しい香りに



頬に当たる柔らかい感触



キスをして



「悠月」



「愛してる」



「うん、私も」



幸せな時間は昼休みまで、



また、学校という時間が始まる。




「はい、キリーつ、礼」



おねがしまーすとそれぞれが言って座る。



座学が始まると始まるそれは



ただの嫌がらせ



消しゴムのカスを投げられ



教科書は汚れている



理由は分かってる。



昔はもっと酷かった。



ただ、"月の白龍"が私の味方だから



みんなは公には何も出来ない



ノートを開くとその文字は見えてくる。




あぁ、せっかく綺麗に取ってたのに



【悠月様はブスは似合わない】



【悠月様を解放しろ】



【死ね】



【ブスが】



【調子のんなよ】



【百合様が可哀想】



捲れば捲るほど出てくる言葉。



知ってる、そんなこと。



私が悠月と釣り合ってないなんてこと



でも、好きだから仕方ないじゃん
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