ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
新しい料理と天才料理人
「それでは、本日のランチの説明をいたします。これは『ハンバーグ』と言って、牛肉の挽き肉をたっぷり使ったステーキです。かかっているソースは、玉ねぎとキノコの醤油ベースのソースで、炊き立てのご飯にとても合うんですよ」

「ほほう、これはステーキなのじゃな」

 てっきり煮込み料理が出てくるとばかり思っていたギルバートは、香ばしく焼けてなんとも食欲をそそる匂いを放つハンバーグを見て、ごくりと唾を飲み込んだ。

(せっかく子猫のお嬢さんが作ってくれたが、わしに噛めるのじゃろうか? いや、噛めんでも、たとえ丸呑みになっても食べたい料理じゃな……)

「さあ、熱々のうちにいただきましょう」

「エリナの言う通りだ。ありがたき糧を!」

「ありがたき糧を」

 ルディに促されて、一同はテーブルナイフをハンバーグに差し入れた。

 そして、驚きの声が上がる。

「うわあ、驚きましたね。なんて柔らかなステーキでしょう」

「切り口から、肉汁がジュワッと溢れて、なんて美味しそうなんだい!」

 作ったミメットも、溢れるジューシーな肉汁に思わず感嘆の言葉を発した。

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