放課後の続き
再び

悩み

結局あれから

俺の大学生活や医者のたまごの生活が忙しくなり。

二人の事は、綺麗サッパリ頭から抜け落ちていた。

一時期、誠次の母親から

『誠次が、自棄を起こしてケンカ三昧だ。
野球も辞めてしまった』と連絡が入り。

相談に乗ったり

家庭教師の真似事をしていたが。

二人の恋に進展があるようには、見えなかった。

そうして、月日は流れ………

誠次は、大学生。

夏苗ちゃんは、高校生になっていた。

俺も医者になり、実家の病院に戻ることを悩んでいた頃

大学病院の元同僚で

私立のお嬢様学校の校医をしている橘 美乃里。

今は、仁科美乃里から電話がきた。

そう、あの仁科貴文と結婚したんだ。

『自由はない!
政略結婚しても後悔しないように
若いうちから『この人となら結婚できる!』という人物を
パーティーで探しておけ。』と

散々俺に言っておきながら

自分はちゃっかり恋愛結婚をした人物だ。

まぁ、誰にも反対されない方法を探すあたり………

やっぱり、凄い男だが。

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