放課後の続き

失恋

あれから俺は、携帯を手放せない。

親父には

「学校に勤めるまでは、ここでちゃんと仕事しろ!」と怒られるが

いつ誠次から連絡があるかと思うと気が気ではない。

璃子に誠次と会う日を聞いても

「私の体調を見て会おうって言うから………
ハッキリ分からない」という。

『ラブラブなところを見せる』というんだから

二人がデートする日に間違いはないのだ。

ヤキモキしながら日は過ぎていき。

誠次と話してから2週間が過ぎた。

さすがに、携帯を持ち歩かなくなった俺は…………

この後、後悔する。

いつものように8時前に午後の仕事を終えて

自分の家に帰りながら携帯を開けると

無数の着信履歴が。

相手はもちろん誠次。

まさか??

行動を起こす前に連絡しろと言っていたのだが………。

携帯を持つ手に汗をかく。
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