「―――初めまして、楡屋敷 葵生(にれやしき あおい)と申します。お会いできて光栄です」

「初めまして、青葉 理子です。こちらこそ光栄に思います」




楡屋敷グループが所有する、誰もが一度は聞いたことのある高級ホテルの一室で、両家揃っての顔合わせを行っている今。

父や母の愉快な笑い声とは裏腹に、私の気分は落ちていく一方だ。





一体、何がそこまで楽しいというのやら。