明日は明日の恋をする
私の運命
『6月の花嫁は幸せになれる』

そう誰かが教えてくれた。

「新婦、明日香。あなたはここにいる◯◯を、病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

「はい、誓います。」

牧師様の問いに、私は力強く返事する。何の迷いもない。背が高くモデル並みに手足がすらっとしていて、白のタキシードが良く似合う私の夫になる彼。私の隣に並ぶ彼をチラッと見て私は笑顔で幸せを噛みしめる。

6月の雨の多い季節。だが、この結婚を神も祝福してくれるかのように、外は雲ひとつない澄みきった青空が広がっている。花嫁のブーケを投げるには持ってこいの天気だ。

チャペルの中では、いよいよクライマックスが近づいてきている。

『誓いのキス』

両親や親族、友人や関係者の方々が見守る中、私と彼は向かい合いお互い見つめ合う。そして私の顔に覆いかかっているベールをそっと上へ持ち上げる。

真剣な眼差しの彼、彼の瞳に吸い込まれたのか私は目をそらすことが出来ない。彼の顔がゆっくりと私に近づいてくる。それに合わせるかのように私は自然と目を閉じる。

そして・・・

そして・・・

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