溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
休日の過ごし方(亮side)
マンションから出てきた彼女は昨日以上に可愛かった。

髪型もハーフアップで、日中の装いかパステルカラーがよく似合う。
背も165くらいか。スラッと伸びた足が眩しくて、いい年してドキドキしてしまう。

今日一日、呼び出しがかからない事を願いながら、彼女をクルマへ乗せた。


クルマ屋を二軒みて、近くの観光地をみてまわる。
お昼休憩をしながら、楽しい時間だ。
彼女との距離は心地いい。
時々、???って顔してる時があって、日本語の意味が分からない時らしい。
ゆっくり説明してあげると、素直にそっかって反応する。
その仕草もかわいくて、親兄弟は可愛がってるだろうな。

そういえば、彼氏がいるとか確認してないや。
もしかしてスウェーデンで待っている恋人がいるかも。

急に気持ちが下がってきた。
いかん、ネガティブな思考はろくなことにならない。
と、気分をあげて。


そうしていたら、彼女のスマホがなった。
メールを見てると、涙ぐんでる。
どうした、何があった!

動揺する俺へ笑顔を向け、

「パスしました!、日本医師免許。やっと貰えた。」
< 27 / 280 >

この作品をシェア

pagetop